暖かい部屋に鍋を放置するのは危険

 11月~2月にはノロウイルスによるウイルス性の食中毒が増える。今まで細菌性の食中毒は夏に発生することが多かったが、1日中暖かい、気密性の高い住宅が増えたことで、冬の危険性も上がった。

「農林水産省のホームページによれば、腹痛や下痢を引き起こす『ウェルシュ菌』による食中毒例は、冬にも発生しています」

 “ひと晩寝かせたカレー”はおいしいという噂はあるが、ウェルシュ菌は火を止めて7時間ほどたつと、徐々に増殖して毒素を出す。さらに食べる前に鍋を再加熱しても、死滅しにくい。大量に作り、鍋のまま放置するのは危険だ。

「もし保存する場合は、冷めやすくするために小分けにして浅い容器に入れ、冷蔵庫で保存します。食べるときは、十分に加熱してください」

事前の対策をすれば転倒は防げる!

 冬は寒さから身体の動きが悪くなりがちだ。厚着をすることでも動作は鈍くなり、こたつのコードやカーペットのふちに引っかかって転倒や骨折をしやすくなる。

「普段から『ここは転びそうで危ない』と感じる場所でたいてい転びます。電気コードはひとつにまとめて、壁に沿って固定したり、カーペットは、ふちをピンなどで留めると転倒を回避できます」

こたつやホットカーペットなどのコードは「危ないなと思っていたら必ず転ぶ」(秋津先生)
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 一軒家の階段も、ケガをしやすい場所。荷物を置いて誤って踏んだり、よけて通ろうとして転落する危険が生じるので、物を置かないこと。

「夜間、トイレに行くときに階段を使うなら、手すりを取りつけたり、見やすいように足元灯を設置しましょう」

 寒くなる冬場は、1年の中でも病気やケガのリスクが高くなる時季。もう一度、家の中にある病気やケガが生じやすい場所を把握し、安心、安全な毎日を送りたい。