特に親しくする共演者

 しかし、今作の『罠の戦争』を含め“戦争シリーズ”はその真逆。草なぎは“復讐”に燃える主人公を演じている。

 ジャニーズに造詣の深い、ライターの霜田明寛さんは、この“裏切り”が視聴者を引きつけていると分析する。

「草なぎさんの“いいひと”というパブリックイメージをうまく使っていると感じますね。第2話の終盤では“俺なら怒らないと思ったのか”と激高していましたが、いわゆる“いいひと”がキレて悪に反抗するシーンは、より痛快ですよ。アイドル時代から草なぎさんが培ってきたパブリックイメージが前フリとなって、巨悪に立ち向かうという物語の面白さが際立っていると思います」

 “地上波復帰”の1作目で、これまでの草なぎのイメージを塗り替えていく作品を選んだことには、並々ならぬ思い入れがあるのだろうか。草なぎは相当に力が入っている様子だという。

鷲津亨役の草なぎと虻川勝次役の田口浩正の“演技合戦”は大きな話題に
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「初回放送の16日には、朝から夕方まで、立て続けに情報番組の生放送に出演し、番宣を精力的にこなしました。現場でも演者・スタッフに積極的に話しかけ、高級弁当の差し入れを行うなど、張り切っているようですね。共演者の杉野遥亮さんとは特に親しくしていて、アニメの話で盛り上がったり、落花生やリンゴをあげたりしているとか」(スポーツ紙記者)

 “NOいいひと”で、地上波を席巻する日も近い!?


霜田明寛 文化系WEBマガジン『チェリー』編集長。ジャニーズに造詣が深く、テレビやラジオにも多数出演している。'19年には『ジャニーズは努力が9割』(新潮新書)を刊行