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ー “ネタドラマ”化で若い世代が興味
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ー 『Get Ready!』との差は

 2月4日に放送された櫻井翔主演のドラマ『大病院占拠』(日本テレビ系)が第4話で7・8%の番組最高視聴率を記録。じわじわと世間の注目を集めている。

「鬼の仮面をかぶった謎の武装集団が病院を占拠。櫻井さん演じる休職中の刑事が、人質を救うために奮闘するというオリジナルのサスペンス作品です。鬼の正体や占拠の目的が少しずつ明らかになってきて、ネット上では考察も盛り上がっています」(テレビ誌編集者)

 鬼を演じる10人のキャストは、エンドロールでも名前にモザイクがかけられ、徹底した“秘密主義”が貫かれた。

台本や楽屋の張り紙も役名のみの記載。スタジオに入る際もマスクとフードで顔を隠すなど厳戒態勢で臨んでいました。にもかかわらず、ネット上では鬼役を演じる俳優たちが次々に特定される事態に。考察ドラマではなく、放送後にツッコミどころ満載の演出について盛り上がる“ネタドラマ”として話題です」(スポーツ紙記者)

 第2話では人質になってしまった主人公の妻で、医師役の比嘉愛未が窓から落下。櫻井が手をつかんで助けるというシーンがあったのだが、どう見てもタイミングが間に合っていなかったり、3階から放り出されたはずの主人公がほぼ無傷で助かるシーンなどにツッコミが殺到。

“ネタドラマ”化で若い世代が興味

「毎週、櫻井さんが“嘘だろ?”と言うシーンがあるのですが、定番のフレーズになっており、1話の中に何度登場したかを集計する人もいるほど。4話の放送前には番組の公式ツイッターも“嘘だろ?”のまとめ動画をアップするなど、スタッフもイジり始めています」(ネットニュース編集者)

 ネタドラマ化したことで、若い世代に大ウケ。第4話は男女10代、20代と30代の女性の視聴率が、今期の民放ドラマで1位に輝いた。

 作品を盛り上げる存在として、鬼が欠かせないアクセントになっているのは言うまでもないが、彼らには放送を見るだけではわからない“ヘビー”な悩みがあるという。

「実は、鬼役の俳優たちが身につけている衣装や銃などの小道具は、全部合わせると10kgほどになるんです。時代劇でいう甲冑のようなものでしょうか。見た目以上に重いので、特に女性の鬼役は毎回ヘトヘトになっていますよ」(日本テレビ関係者)

 そんな『大病院占拠』と設定かぶりをしてしまったのが、TBSの日曜劇場枠で放送されている妻夫木聡主演の『Get Ready!』だ。