22日午前1時30分ごろ、Aさんがひとりの女性とともに自宅マンションの前までたどり着いたときのこと。

泥酔した被害男性が自転車を倒して…

「Aさんはどうやら泥酔状態で千鳥足だったから、マンション前に停めてあった自転車3、4台をガシャーンと倒したみたい。わざとじゃないんだろうけどね。その音で飛び起きた私が、倒れた自転車を起こしたんだけど、Aさんは自転車をそのままにして、女性を見送っていくところだった」(同マンションの住民)

 10分後、Aさんがマンションに戻ってきたが、

「そこでまた自転車をガシャーンと倒して、自分の部屋に戻ったみたい。私が再び自転車を戻していると、今度は容疑者が音を聞きつけて、降りてきてね。倒れた自転車の中にカノジョの自転車があったみたいで、すごい剣幕で“誰がやったんだ!”って怒鳴られたから、Aさんの部屋を教えてやったのよ。まさかこんなことになるなんて……」(同・住民)

 容疑者はいったん自室に戻って、ナタのような刃物を持ち出して、Aさんのもとへ。部屋から出てきたAさんを玄関ドアの前で切りつけてしまったのだ。

 近隣のキックボクシングジムに通っていたという平綿容疑者。冒頭にあるようにタトゥーだらけ、格闘好き、そしてナタ襲撃とくれば、いかにもヤバい男ということになるが、一方で“実はそうではない”という証言も。

「見かけはそうだけど、中身はほんわかとした人。5年ほど前に引っ越してきて以来、会えば元気よく挨拶してくれて、とても礼儀正しい。エレベーターで一緒のときは“どうぞ、どうそ、お先に”と譲ってくれて、とても親切だった」(別の住人)

 容疑者の性格については、ジムの関係者もこう話す。

「おっとりしていて、とにかく優しいから、みんなから慕われていますよ。うちでは人気者です。仕事もちゃんと設備関係の仕事を自営でやっていますしね」

 格闘技好きである容疑者の実力を聞いてみると……。