全国紙社会部記者は、“マスク警察”が今なお増えている背景について、

強く出られる相手は女子供限定

“被害者”女性は車内で、男性から傘を突きつけられた(編集部加工)
“被害者”女性は車内で、男性から傘を突きつけられた(編集部加工)
【写真】女性店員を怒鳴りつける高齢者男性、電車内で傘を突きつけて恫喝する男性

「そもそも当初より、マスク着用は義務ではなく“任意”。今回の“個人の判断”を含めて、個々によって私見が分かれるような、政府の国民任せにするような曖昧な言い回しも、マスク警察を生み出した一因と言えるのかもしれません」

 ワクチン接種に関しても“努力義務”などとした、責任を取りたがらない政治家がもたらした“弊害”でもあると指摘する。

 一方で、一連の“マスク警察”騒動を知った上で、複数のユーザーからはこんな声も。

《俺政府が解禁した直後から一度もマスクしてないけど一度も注意されたことないわ。 ガタイがいいからかね》
《中肉中背の日本人男にすら、ご自慢の正義観は振り翳せないのが高齢マスク脳男なんだわ。 強く出られる相手は女子供限定》

「ターゲットにされやすいのは屈強な男性ではなく、女性や店員といった“自分よりも弱い立場”というのは耳にします。中にはノーマスクに託けて、日頃の鬱憤やイライラを他者にぶつけたいだけの輩もいるかもしれませんね。

 いずれにしても、ノーマスクを注意するだけでは罪になりませんが、行き過ぎた行為は強要罪や脅迫罪、またお店に対しては威力業務妨害を問われる可能性があることを知らないわけではないと思うんですが(苦笑)」(前出・社会部記者)

 歪んだ“正義”にならぬよう。