ゴミを減らす生活ワザ4

 南極では、毎日ゴミの重さを量っていたという渡貫さん。自分が出すゴミの量を目の当たりにし、“明日はもっと減らそう”と思いながら過ごしていたと話す。

「帰国したとき、物があふれ、無自覚に捨てられている日常に違和感を覚えました。ズッキーニやパプリカといった野菜を1つずつ袋に入れて販売するような過剰包装も気になって。

 消費者として、できるだけゴミが出ないもの、長く使えるものを選ぶことを心がけています」

ワザ8:ゴミ袋そのものを小さくする

「袋が大きいと、どんどん入るのでゴミが増えても罪悪感が生まれにくいと思います。袋を小さくするだけで“この中に収まる量にしなければ”という意識づけになります」

ワザ9:ティッシュは使いづらい場所へ移動

 在宅時は、ティッシュの代わりに、基本的に布巾を使用。

「鼻をかむときも、ちょっとしたものを拭くときも布を活用します。家族が使う洗面所のボックスティッシュは使いづらい場所に移動。それだけで、何も言わずとも使用量がぐっと減りました」

ワザ10:プラではなくステンレスを選ぶ

 日常で使うものは、使い捨てではなくなるべく長く使えるものを選択。例えば、水切りカゴはプラスチック製からステンレス製に、乾電池は充電式に替えた。

「長い目で見れば経済的でもあると思います」

 長く家に置くといった視点で考えると、選ぶ時も慎重になり物を大切にできる。

ワザ11:100均はなるべく行かない

 便利なものにあふれているが、安いからといって安易には買わない。

「買うときから、捨てるときのことをイメージして選ぶようにしていると、買うことに慎重になりました。手軽にいろいろなものがそろう“100均”も私向きではないかなと思っています」