上半期ブレイクした女優1位は朝ドラ女優・福原遥

 女優部門の1位は、こちらも『舞いあがれ!』のヒロイン・福原遥(24)。ブレイクのきっかけは朝ドラが一番ということなのだろう。かつては『クッキングアイドル アイ!マイ!まいん!』のまいんちゃんとして一世を風靡した元人気子役ということもあり「朝ドラヒロインを経て、今は深キョンとW主演と、あのまいんちゃんの活躍ぶりがすごい」(愛知県・49歳女性)など親目線で応援する人も多い。

「女優部門のランキングを見て思ったのは、元子役が多いということ。福原さんはその筆頭格ですね。華奢で可愛らしい感じはまいんちゃん時代のイメージそのままで、思わず庇護欲が芽生えてしまう。『18/40』でもみんなが彼女を助けてる。『教場II』('21年)では、あの風間教官(木村拓哉)ですら彼女への当たりはソフトでした(笑)」(カトリーヌさん)

 2位もこれまた朝ドラ組。現在放送中の『らんまん』(NHK)で主人公の妻を好演する浜辺美波(22)がランクイン。「『賭ケグルイ』('19年)など漫画の実写化ヒロインのイメージが強かったけど、『らんまん』であらためてその美しさに驚いた」(東京都・22歳女性)と朝ドラヒロインでその実力が再認識されたよう。

「ビジュアルが完璧すぎるので、漫画の実写化のような非現実的な美少女役が多かったんですけど、『らんまん』で役者としての実力を遺憾なく発揮しています。可愛いし、啖呵も切るし、コミカルさもある。すごく達者な女優さんです」(カトリーヌさん)

 3位には『大奥』('23年)の家光役で演技力の高さが評判となった堀田真由(25)が入った。「『鎌倉殿の13人』('22年)や『大奥』など時代劇でもすごくよかった。女優としての成長を感じます」(神奈川県・53歳男性)

「『大奥』での家光役が素晴らしかった。少年のようなみずみずしさと残酷さを持ったキャラで、恋を知り大人の女性へと成長していく過程を見事に演じていました。その後『風間公親 教場0』『CODE-願いの代償-』(ともに'23年)と演じる役すべてが印象的で実力がよくわかる。ヒロインで変わったお仕事ものをやってほしいですね」(カトリーヌさん)

 そして4位は現在の月9『真夏のシンデレラ』(フジテレビ系)のヒロイン、森七菜(21)。Netflixドラマ『舞妓さんちのまかないさん』('23年)も好評で完全復活だ。「一時期、見なくなったなと思ったら、今年に入っていろんな作品で見るようになって、今や月9のヒロインまでやってる」(神奈川県・37歳女性)

「森さんは経歴をさかのぼるとスゴさがわかる。スカウト直後に行定勲監督のCMに出演、女優デビューが園子温監督のドラマで、その後岩井俊二監督の映画に出て、新海誠監督の『天気の子』('19年)で主役に抜擢……という(笑)。

 まさにクリエイターに愛される女優で、『舞妓さん~』の是枝裕和監督は“彼女の中には小さな樹木希林がいる”と絶賛。それって森七菜の中には怪物がいるってことですよね」(カトリーヌさん)

 5位は少し毛色が変わって“めるる”こと生見愛瑠(21)がランクイン。「バラエティーではよく見ていたけど、こんなに演技が上手だとは思わなかった」(大阪府・43歳女性)とそのギャップに驚く声が多かった。

「私、めるるの演技大好きなんですよ。『日曜の夜ぐらいは…』('23年)という岡田惠和さん脚本のドラマで毒親に苦労する女の子を演じていたんですけど、それがすごくよかった。泣き顔がいい女優はブレイクするという持論があって、彼女はまさにそう。共感できる泣き顔ができるんです。知名度もあるし、これからいろんな作品に呼ばれると思います」(カトリーヌさん)