どんな作品でも、隠せない存在感が光る一ノ瀬。共演者たちからは“ムードメーカー”と愛される一方で、意外にも稽古場では、“控え目”を意識しているそうで……。

「僕は、自分の声の大きさや、空気を読む力がないのもわかっているから、基本的にでしゃばらないようにしています(笑)。実は、共演者のみんなとやりたいことがあって……。

 僕が演じる“黒ひげ”ねこは、明るさが命。常に元気でいるために、THE BOOMさんの『風になりたい』という曲を期間中ずっと聴いていたんですが、その曲に合わせて渋谷駅からPARCO劇場までパレードをしたいなと、その姿を想像して自分自身を盛り上げていました」

猫になったらしたいコトは?

 少しクセのある想像をしたりと、常に楽しそうな一ノ瀬。もし猫になれるのなら、何がしたい?

舞台で猫を演じているので、今はいつも猫気分。でももしリアル猫になったら、飼っているウサギ8羽と遊びたい。いつもみんなで集まっていて楽しそうなので自分も混ぜてもらって“女子会”がしたいですね」

一ノ瀬ワタル 撮影/伊藤和幸
一ノ瀬ワタル 撮影/伊藤和幸

 強面の役を演じることが多い中、プライベートでは、自身の飼っているウサギたちとのショットをSNSにアップ。そういったギャップが“可愛すぎる”と女性からの支持が絶えない。好みの女性のタイプも“意外”だった。

「昔、仲が良かった女の子が、一緒にごはんを食べているときに味噌汁をこぼしたんですよ。そのちょうど近くに、僕が一番大切にしているタンクトップが置いてあったんですが、彼女はそれを使って足で味噌汁をふき取ったんです。

 それを見て、その子のことをめっちゃ好きになっちゃって(笑)。どうしてそう感じたのかを自分なりに分析してみたんです。基本的に、僕は人に嫌われるのが怖いので、ガードが固くて素が出せません。

 ただ、タンクトップで味噌汁を拭くのって、僕に心を許していないとできないじゃないですか。自分から心を開くのが苦手なので、そうやってプライベートにズカズカ入ってこられる方が、楽な関係になれるんじゃないかなと思いました」

一ノ瀬ワタル 撮影/伊藤和幸
一ノ瀬ワタル 撮影/伊藤和幸