ベッキーはモラルみたいなものに触れてはいけない

そんな中、気になるのがタレントのベッキーです。10月28日放送の「サバンナ高橋のサウナの神様」(TOKYO MX)に出演したベッキーは気になるニュースとして、フワちゃんの遅刻を上げ、「生放送に遅れちゃったりして、業界人はいいかげん怒ってるみたいなニュースを見たとき『誰も怒らねえよ』と。フワちゃんの遅刻をガチで怒る人っているのかなって。ネットニュースの書き方が面白いって思ったんですよね」と話していました。自分も叩かれた経験があるだけに、後輩を思いやっての発言だったのかもしれません。しかし、ベッキーは不倫という「後味の悪いイライラ」の前科があります。そのベッキーがモラルみたいなものに触れると、ネット民はイライラして「おまえに言う資格があるのか」と古傷を攻撃してくる可能性があるので、避けた方がいいのではないでしょうか。

フワちゃんのオールナイトニッポン0(ZERO)」(ニッポン放送)によると、フワちゃんは生放送のときは、遅刻を防ぐために自腹でロケバスを発注しているそうです。つまり、フワちゃんは「ネタにもなる、してもいい遅刻」と「絶対にしてはいけない、ヤバい遅刻」の違いがわかっているということではないでしょうか。各方面に利益をもたらしているフワちゃんの遅刻より、ベッキーの自分のイメージが悪くなる、フォローになっていないフォローのほうが、ずっとヤバいように思えてくるのでした。

<プロフィール>
仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊SPA!』『GINGER』『steady.』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。また、自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む男女の相談に応えている。2015年に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を発表し、異例の女性向け婚活本として話題に。好きな言葉は「勝てば官軍、負ければ賊軍」