スマホの使いすぎもたるむ原因に

 奥田先生は、「ふだん何げなく行っている行動にも、老け顔をつくる重大な要因が潜んでいます」と話す。

「スマートフォンの長時間利用です。理由は、使用するときの姿勢。おそらく、スマートフォンを使うときは画面を見るために下を向いていたり、無意識に猫背になっていたりすることが多いのではないでしょうか。

 本や新聞を読むときもです。前述の広頸筋や大頬骨筋の筋力が衰えている状態で、猫背やうつむいた姿勢を続けていると、重力の負荷を強く受けてフェイスラインが崩れる原因になってしまいます」

 最近では、たるみやしわが目立ち、年齢以上に老けて見える顔のことを「スマホ二重あご」「スマホ首」なんて呼ぶこともあるという。

 姿勢の悪さは、顔や首まわりの血液やリンパの循環を妨げる原因にも。むくみやすくなったり、皮下脂肪もつきやすくなって、より老けた印象を与えてしまうのだ。

1日1分間でOK!あご筋トレで若返る

 では、老け顔を改善、予防するための方法とは?

「表情筋を鍛えること。表情筋は衰えやすい反面、とても薄いため短時間でも鍛えれば簡単に筋力をつけることができます。例えば、1日1分間のプチトレを2週間ほど実践するだけでも、効果が期待できるのです」

 40歳を過ぎて、顔の老化を感じ始めたAさんは、奥田先生考案の表情筋を鍛える体操を実践し、「楽にできるのに、すぐ効果を実感しました!」と話す。

 Aさんも実践していた、表情筋を鍛える2種類のセルフケア法を紹介するのでぜひ試してみてほしい。どちらも1分あれば、実践することができる。

「年齢のせいにして諦めずに、まずは一度ためしてみてほしい。『顔ってここまで若返るんだ!』ということを実感していただきたいです」