高橋さんが経営していたハプニングバーと思われる内観(HPより)
高橋さんが経営していたハプニングバーと思われる内観(HPより)
【写真】「客同士がいきなり…」被害者が経営していた過激“ハプニングバー”

 徳弘さんは墨田区で20年以上前から、ハプニングバーを経営していた。同店を訪ねてみるも、ほとんどひとりで切り盛りしていたためか、休業・閉店状態。店の入口には献花があった。ネットで同店を調べると、“バーカウンターで客同士がいきなり行為を始める”など過激な体験を語る書き込みもあったが……。徳弘さんの人となりを知る関係者は、

「とてもいい方だったですよ。彼の商売とこの事件とは関係ないでしょう」

 と声高に語った。

率直に犯行を自供しているデラ容疑者は、昨年7月に技能実習生として来日。土浦市にある築39年、5階建てのワンルーム、家賃月3万円ほどのマンションに住みながら、建設会社で働いていた。

「マンションでのつきあいも、近隣住民とのつきあいもないみたいよ」(近隣住民)

来日してまだ5か月、彼の存在を知る住民は皆無だった。

容疑者は被害者の長男と交際していたとも

 かたや、犯行を主導したとされるモラレス容疑者は、5年以上前に来日。東京の浅草や上野のフィリピンバーに勤務していたようだ。

「バーの経営者の息子さんと結婚して子どもをもうけたが、のちに離婚。子どもとともにいったんは帰国していたが、母親に子どもを預けて、ひとりでまた来日したようです」(前出・社会部記者、以下同)

 その後、モラレス容疑者は徳弘さんの長男と交際するようになったという。

「結婚の話もあったが、長男からかなりの借金をして、トラブルになっていた。そのため、すでに彼女と顔見知りだった徳弘さん夫婦も結婚には反対していたようです」

 モラレス容疑者は足立区の築1年、13階建てのマンションに住んでいた。間取りは1K、家賃は月9万円ほど。

 同マンションの住民に話を聞くも、

「見たこともないですね。住んでいる人はほとんど単身赴任のような年配の男性ばかりだから交流もまったくないので……」

 真相はまだまだ明らかになっておらず、今後の捜査や公判を待つしかない。だが、いずれにしても身勝手な逆恨みによるものであることは間違いないだろう。