すぐに通報していれば、助かったかもしれない

牧野利充容疑者の自宅一軒家。車は警察に押収され…
牧野利充容疑者の自宅一軒家。車は警察に押収され…
【写真】被害女性をひいて逃げ去った車、勤務先を訪ねると不誠実な対応で…

 一方、牧野容疑者は、事故現場から6.5キロほど離れた同区の一戸建てに住んでいた。本人のSNSによれば、東京都中央区の出身で、都内の私立高校卒業後に就職。1997年からはレジャー会社に勤務し、2006年には結婚。その翌年に、一戸建てを購入している。近隣住民によると、

「付き合いが全くなくて、ほとんど会話したことないです。大柄なかたで、見た感じはごく普通、柔和そうだった」

 容疑者は一体どのような人物だったのか。容疑者の妻に話を聞くために2日にわたって自宅を訪ねるも、インターホンの応答どころか、明かりさえ一度もともらなかった。

 そこで、牧野容疑者が勤務していたレジャー会社を取材することに。同社のホームページには電話番号がないため、マンションの一室にある本社を直接訪ねたが、社員は一人もおらず5時間待つも不在。次に容疑者が勤務していたと思われる大山駅近くの店舗へ。すると、同店の店長は、

「容疑者がここの社員だったかどうかを含めて、私のほうからお話することはできません。また、私のほうから社長と連絡をとって、社長のほうから話すということもできませんので」

 と言い放った。

「塩井さんは10日も昏睡状態のままだったんでしょう? もし容疑者がすぐに119番通報していれば、助かったかもしれないよね……」(前出・住民)

“不誠実な対応”が人を死に至らしめることもあるのだ。