
薄着の季節、ボディラインの崩れに焦りまくっているのなら、1日1回の簡単セルフケアにぜひ挑戦を!
人気サロンの手技をおうちで再現
「筋膜リリースとエステの手技を組み合わせたセルフケア。しかも寝たままできるメソッドなら、ウエストにくびれがつくれますよ」
と、呼びかけるのは「リバースエイジング美容家」の水野志音さん。「筋膜」とは、全身の筋肉や内臓を包む薄い膜のこと。長時間同じ姿勢をとったり、運動不足などでこの筋膜が癒着しやすくなる。
癒着した箇所を放置すると動きの悪さやこりなどの不調を招くおそれも。癒着した筋膜をはがして緩め、そして本来あるべき状態に戻すのが筋膜リリースで、これはスポーツ整体などでも行われている。
「筋膜はいったんリリースしても、すぐにまた癒着しようとします。そこでエステの“流し”という手技をプラスして整える。これが美しいボディラインを持続させる秘訣(ひけつ)なんです」(水野さん、以下同)
それを誰でも家で、簡単にできるようにしたのが「ズボラくびれづくり」メソッド。
「特別な道具やテクニックは不要です。くびれをつくりたい部位をつかんでひっぱり、流すだけ。皮の表面だけでなく肉の奥をつかむようにすると、自然と筋膜をつかむことができます。これを1日1回、毎日続けます」
「ウエスト」「肋骨まわり」「肩&二の腕」「バスト」「太もも」と、5つの気になる部位ごとにメソッドがある。

しっかり・ゆっくり圧をかけて整える!
「中高年女性におすすめなのがウエストと肋骨まわり。どちらも寝たまま、ラクにできます」
例えば「ウエスト」。寝た姿勢で脇腹をつかみ、ゆっくり真横に10秒間ひっぱる。そして上下に少しずつ位置をずらし、再びひっぱる。
「最初は脇腹のお肉が硬くてつかめない人が多いのですが、寝て行うとつかみやすいんです。指圧などと違い、つかむ場所を少しずつずらし、点ではなく面で圧をかけます。指圧ではないので、ツボを押さないといけないことはありません。
“ざっくり、このあたり”でOK。自分の手で心地よい圧をかけるから、もみ返しの心配もいりませんが、指が痛くなるほどはやりすぎのサイン。アザができてしまうのも圧が強すぎます。自分が気持ちいい強さで行ってください」
早い人では、1日1回を数日続けるだけで“効果”が出るという。
「ここでいう効果とは、硬かった肉がやわらかくなるとか、身体がポカポカしてきたとか、腸が動いて便通がよくなったといった変化のこと。ウエスト何センチ減など、数値として表れるまでには、やはり1、2か月は続けましょう。
でも心身共にクタクタな日は無理せずに。自分の身体を触ってあげるだけでもいいんです」