健康にかなりのご関心。万博での意外な素顔

 式典終了後に稲田さんと懇談された雅子さま。そこで“心のケア”について言及があったと稲田さんは振り返る。

「雅子さまから“救援活動を行う上で、困難だったことはありますか?”というご質問をいただきました。現地では地震後の復興途上、大雨被害が発生し、落胆している人が多くいました。

 そんな中、どんな支援をすれば力になれるのかを現地の人と一緒に考え、よりよい救援救護につなげるという、被災者に寄り添う姿勢が大切であり、難しくもありました。このようにお答えすると、雅子さまからは“発表で心のケアが大事と聞いていましたので、そうした心遣いが大切なのですね”とご返答がありました」

適応障害を公表したころの雅子さま。時折硬い表情に(2004年12月)
適応障害を公表したころの雅子さま。時折硬い表情に(2004年12月)
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 雅子さまは2004年に適応障害を公表され、いまだご体調には波がおあり。だからこそ“心の健康”に共感を示されたのだろう。

「今回の赤十字大会に限らず、最近の雅子さまは“心身の健康”というテーマに敏感でいらっしゃるようにお見受けします。4月に陛下と『大阪・関西万博』を視察された際も、数あるパビリオンの中から『大阪ヘルスケアパビリオン』へ足を運ばれているのです」(前出・皇室担当記者)

 この時、両陛下へのご説明を担当した大阪ヘルスケアパビリオン館長の西澤良記さんは、雅子さまのご関心の高さに驚いたと明かす。

「両陛下にはまず、自身の健康データをもとに25年後の自分のアバターに出会う体験をする『リボーン体験ルート』について、ご説明させていただきました。すると、陛下から“このアバターを生成する際に、どのような健康データを測定するのですか?”とご質問をいただき、“心血管や脳など7つの項目を測定します”とお答えすると、皇后さまから“それは健康チェックになりますね”とご返答いただきました。

 また、再生医療のコーナーでは、皇后さまがiPS細胞で作られた心筋シートを非常に興味深いご様子で、時間をかけてご覧になっておられました。両陛下ともヘルスケアに強いご関心をお持ちのようで、とても光栄に思いました」