そもそも今は、結婚以前に恋愛するのも難しい時代になってきている。
サービス付きの高齢者向け住宅に入るのが理想
「会社で同僚を食事に誘っただけでセクハラと言われますし、突然家に行ったり、恋愛ドラマのような展開を現実に行うとストーカーとみなされます。オフィス恋愛が少なくなり、マッチングアプリで相手を探すしかなくなっていますよね」
一方で少子化に歯止めをかけるため、政府では独身税を取り入れようという話も出ている。
「これまでも出産・育児をする人への支援が手厚く、独身者は払う一方だったので、税金まで徴収されたら、みんな国外に出てしまい、ますます未婚・少子化が進むのではないでしょうか」
50代になり、おひとりさまの老後についても考えるようになった辛酸さん。
「ある程度お金が貯まっていたら、都会の暮らしを楽しめる、サービス付きの高齢者向け住宅に入るのが理想です。お墓は墓地にはこだわっておらず、海洋散骨の見学にも行きました。日本文芸家協会に所属しているので、そこの合同墓に入れてもらうという選択肢もありですね」
取材・文/紀和 静
しんさん・なめこ 1974年東京都生まれ、埼玉県育ち。漫画家、イラストレーター、コラムニスト。武蔵野美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。在学中から執筆活動をスタートし、恋愛、女性の生き方、スピリチュアル、セレブ、皇室など幅広いテーマで執筆し、雑誌・新聞・web媒体で数多くの連載を持つ。著書に『スピリチュアル系のトリセツ』『無心セラピー』『女子校礼讃』『電車のおじさん』『新・人間関係のルール』など多数。