6月3日の朝、長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督の訃報が明らかとなり、日本中が悲しみに包まれた。その中である国会議員経験者が大失態をやらかしてしまった。
あってはならない“間違い”
“やらかし”を行ったのは自由民主党に所属していた大西宏幸元衆議院議員。2020年の菅義偉内閣で防衛大臣政務官を務め、2021年の第一次岸田文雄内閣でも防衛大臣政務官のほか内閣府大臣政務官を務めた人物だ。
自民党の裏金問題が大きくクローズアップされた2024年10月に行われた衆議院議員選挙では大阪1区から立候補するも落選。比例復活もかなわなかった。大西元議員の“やらかし”はXの書き込みで起こったと語るのはスポーツ紙記者だ。
「長嶋茂雄さんの訃報を伝えるニュース記事のリンクとともに《長嶋一茂さんの御冥福を心よりお祈りいたします 合掌》と追悼メッセージを書き込んだのです。当然ながら一茂さんは茂雄さんの長男であり存命の人物です。
慌ててメッセージを削除し《長嶋茂雄さんのご冥福をお祈りいたします 合掌 名前を間違いましたことをお詫び申し上げます》と謝罪と訂正を行いました」
しかし、絶対にあってはならない名前の間違いに対しネット上では厳しい声が並ぶ。
《父親と息子の名前も区別出来ないなら無理にポストしなくてもいいんじゃないですか?》
《このクソ失礼なオッサン!一茂に『ご冥福を…』やて(削除しよったけど)笑うに笑えん問題や!(ワロタけど)》
《これは単なる誤字脱字ではなく、故人への敬意や情報の正確性に対する意識の低さを露呈してる。政治家のくせに発信する言葉の重みを理解していない》

このほか大西氏の《名前を間違いました》の書き込みに対しても《「間違いました」→正しくは「間違えました」いろんな意味でアウトですね》《名前じゃなくてお名前な》とさらなる“ダメ出し”が入ってしまった。
こうした声が聞かれる理由を政治ジャーナリストが指摘する。
「政治家が著名人の訃報に触れ、追悼のメッセージや個人的な思い出などをつづるのは決して悪いことではありません。ましてや長嶋茂雄さんのような国民的な知名度のある大スターならなおさらでしょう。
ただ、ニュースに対し反射的にコメントを書き込んで、親子の名前を間違えるようでは政治家として見識や落ち着きを欠いていると批判されても仕方ありません」
大西元議員は昨年の衆院選で落選し、現在は浪人中の立場にある。政治家引退は明言しておらず、次の選挙への出馬意欲もあるだろう。それならば、人一倍、SNSに書き込む言葉について気をつけるべきとの声が上がっている。今回の書き込みは大西元議員はもとより自民党のイメージも大きく下げるものとなってしまった。