編み物で“フロー状態”に
タレントの秋元才加も今年1月、Xに作りかけの花モチーフと共に《編み物が私の精神にとても良い影響を与えています》とポスト。若い世代にとって編み物が“創作活動と癒しを兼ねる素敵な趣味”となりつつあるのを感じる。
「編み物には心身のリラクゼーションやストレス軽減の効果があり、現在“編み物療法”“ニットセラピー”として注目されています」
と教えてくれたのは、ハナビューティークリニックの古賀愛子院長だ。
「リズミカルで適度に複雑な手作業である編み物は“フロー状態”という高い集中状態に入りやすい活動です。フロー状態は瞑想に似た効果があり、脳内の幸せホルモン、セロトニンの分泌を高めてくれます。
また、編み目を数えたり段取りを考えたり、指先を使った細かな運動でもあることから、英国ではアルツハイマー型認知症の発症リスクが最大35%減少したという研究結果も出ています」(古賀院長)
欧米では“天然の抗うつ薬”とも呼ばれる編み物。
「“無心に編むこと”や“編んでいる時間そのものが好き”という声をよく聞きます。実際、入院中にやることがなく始めた編み物で、とても癒されたという声も聞きました。超アナログですが、ひと目ひと目、一段一段作っていくことで仕上がる。どんな小さなものでも自分で作れたことで達成感がわき、自己肯定感がアップしますよ」(前出・入江さん)
材料費も安くでき、心身も健康になる。季節に関係なく編み物ブームに乗っておくべき!
取材・文/山部和歌子