独自決済による店側のメリット
独自決済の店側のメリットについては、
「クレジットカードや他社のQRコード決済の手数料が独自決済だと、自社グループに還元されます。独自決済はプリペイド方式を採用することが多く、企業が早く現金を手に入れられ、資金繰りができます。店側としては、自社のプリペイド方式を導入したいのが本音でしょう」(山崎さん、以下同)
PayPayの登録ユーザー数は6900万人(2025年5月現在)。日本の人口の2人に1人以上が利用していることになる。サービスを開始したのは2018年10月だが、どうしてここまでPayPayは世の中に浸透したのだろうか。
「PayPayというネーミングがよかった。PayPayはソフトバンク系列の会社ですが、ソフトバンクPayという名前にはしなかった。au PAYというサービス名では、auの利用者しか使えないのかな、という印象を与えます。ドコモのd払いもなんだか古いイメージ。
PayPayは、どの携帯会社のスマホでも使えるサービスだと利用者に思わせました。また、還元キャンペーンを大々的に行い、未利用者のアプリのインストールに成功したこと、割り勘をする際などに簡単に他者に残高を送れるという利便性が理由として上げられます」
主にスーパーマーケットで、PayPay撤退が続く理由は?
「スーパーは地元住民が固定客となっており、PayPayをやめてもそこまで影響はないと判断したのでしょう」
今後は、独自決済導入への動きがさらに広がるかもしれない。