だからといって、大谷の投手としての評価が下がるわけではない。
大谷が40歳の引退後にしたいこと
「ひじの手術を受けた後に、球速が上がる選手は2割ほどいますが、大谷選手も投手復帰後3度目の登板でメジャーリーグでの自己最速を記録しています。175キロを計測するというのは現実的ではありませんが、球速はアップしているので、メジャーリーグの先発投手の中でいちばん速い球を投げる投手となることは十分に望めるでしょう」(前出・友成那智さん、以下同)
投手としての栄冠は手に入らなくても、唯一無二の武器である二刀流で、別の栄誉を手にできるかもしれない。
「球数や登板制限がされるとはいえ、投手としての実力はチームでもトップクラスなのは間違いないです。現在はケガ明けの調整段階として短いイニングしか投げていませんが、これから徐々に長いイニングを投げるようになっていき、10月のポストシーズンには完全な二刀流に戻っているでしょう。
二刀流で活躍すれば、日本人では2009年の松井秀喜さん以来となるワールドシリーズでのMVPも十分に狙えます。大谷選手は投手と打者の2つの成績が加味されるので、今のような投球を続けていけば、今年のシーズンMVPも獲れると思いますし、30代前半はMVP級の活躍を続けるでしょう」
メジャーリーグの歴史に名を残す活躍を、これからも続けていくであろう大谷。高校時代に本人が思い描いた“ゴール”は、どのようなものだったのか。

「“未来設計図”では38歳で結果が出せなくなり、40歳で引退としています。大谷選手はドジャースと2024年から10年契約を結んでおり、満了時には39歳。かなり近い年齢になっています。
野球以外では男の子が2人生まれると書いてあるので、プライベートな部分も楽しみ。引退後は日本に戻ってきてプロ野球での指導者やリトルリーグの監督になるとも書いてあり、大谷選手がどんな選手を育てるのかも気になりますね」(前出・スポーツライター)
目標を現実にして、時には目標以上の偉業を成し遂げてきた大谷。野球界の“ユニコーン”が突き進む道から目が離せない。