ラグビーW杯で3勝をあげた日本代表、全力で戦ったメンバーたちの勇姿に感動した人も多いはず! こちら芸能界でも、学生時代に本気でスポーツに取り組んだ人が多くいます。そんななかでも、この男・くまだましは特にアツい”部活動”をしていたみたいで……

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くまだまさし●'73年生まれの42歳。東京都荒川区出身。小道具や身体を張ったギャグが人気。部活中も丸刈りだったが、当時は嫌だったそう

 兄弟がバレーボールをしていたり、同じ名字の熊田康則選手が全日本で活躍していたので、中学ではバレー部に入りました。だけど、そこでひどいイジメにあったんですね。

 そのときに親身になってくれた体育の先生が「強くなりたいなら、ウチの部へ来い」と言ってくれたので、レスリング部へ転部したんです。練習は放課後に週3日ほど。レスリング以外にも柔道や相撲の大会に出させてもらいました。

 高校でもレスリング部に入りましたが、生活は一変! ハードな練習が毎日続きました。とくにきつかったのが土手を1周するメニュー。60kg以上ある人間を肩車して、6kmも歩かなければならないんです!

 どうしても部活に行きたくなくて、お年玉を使って新幹線に飛び乗り田舎のある新潟へ逃げたことも。そして3か月目にとうとう挫折。学校も辞めようと思って、1か月ほど休んでいたんです。

 そうしたら担任の先生がやって来て「俺と一緒に走ろう!! 今、くまだには黒い汗が流れている!」と言うんですね。心の中で“汗は透明だよ”と毒づきながらも実際にふたりで走ってみたら、意外にスッキリ(笑い)。

 そんな金八先生みたいな担任のおかげで、2学期から学校に復帰。僕以外にも“逃亡”はよくあることだったので、部活にもすんなり戻れました。

 その後は練習にも集中して取り組めるようになり、高校1年生のときに都大会でチャンピオンに。だけど、優勝したのはこの1回のみで、あとはずっと2位。もちろん1位になりたかったけど“レスリングは高校で終わり”と決意することができましたね。

 とはいえ、高校のレスリング部がいわゆる名門ではなかったので、もし名門校に入っていたら全国で優勝できたかなという気持ちも残りました。だからこそ、芸人を目指したときはお笑いの名門である吉本に入ることにしたんです。

 それと、舞台に立つ前に乳首をコリコリ触るクセがあるのですが、これはレスリングの試合前にしていたゲン担ぎ(笑い)。いろんな意味で部活の経験が生きてますね。