三山を事務所に入れることを拒んだ水谷豊

 2025年8月19日・26日号の『女性自身』によると、水谷さんは結婚自体は認めるものの、水谷さんの個人事務所に三山さんを移籍させる話は流れたそうです。なるほど、名案だなと思いました。水谷さんの事務所に所属すれば水谷ファミリーとしてみなされ、三山さんは労せずして知名度と好感度を倍増させることになりますが、事務所に入れなければ若手俳優のひとりにすぎません。もし三山さんの目的が「結婚して華麗なる芸能一家の一員となり、恩恵を受けること」であるのなら、こういうメリットのない状態には耐えられないでしょう。

 同時に、趣里さんの覚悟も問われるところです。今回の件で三山さんはイメージダウンとなり、一時的に仕事が減るかもしれません。それでも、三山さんを夫として経済的に支えることができるのか。

 8月25日配信の『FLASH』によると、趣里さんは三山さんとともに区役所を訪れたそうで、おなかがポッコリしていたという目撃証言が掲載されています。掲載されている写真を見る限り、私にはお腹が大きいようには見えませんでしたが、もし妊娠しているなら、仕事のない夫を支えながら子育てもしなければなりません。

 また、自分に甘くごっつぁん体質の人の場合、うまい話に目がありませんから、三山さんが将来的に女性やお金のスキャンダルを絶対に起こさないとは言い切れません。そうなった場合、趣里さんもその余波をくらって女優としての活動に影響がある可能性がありますが、それでもいいと思えるかどうか。

 結婚に反対するときはどんな相手であっても、頭ごなしに「ダメ」と否定するのではなく、「こういうことが起きるかもしれないけれど、それでも大丈夫?」と具体的な課題を与え、自分で考えさせる方向に持って行くほうが得策のように思います。

 親御さんに結婚を反対されて結婚をあきらめるにしても、反対を押し切って結婚するにしても、大事なことは「自分で判断すること、判断を急がないこと」ではないかと思います。「親にひきさかれた」と思うのではなく、「私自身のためだ」と思えたら、前を向いて進んでいけるはず。どうか趣里さんも焦ることなく、ゆっくり考えて選択してほしいと思うばかりです。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊SPA!』『GINGER』『steady.』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。また、自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む男女の相談に応えている。2015年に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を発表し、異例の女性向け婚活本として話題に。好きな言葉は「勝てば官軍、負ければ賊軍」