招待状に秘めた思い
ご夫妻が招待状を送ったのは、こうした親心ゆえだと前出の小田部名誉教授は言う。
「今回、招待状を送らなければ、それが前例となり、今後も何らかの行事がある際に小室一家を招くことが困難となります。結婚騒動以降、ひずみが生じている秋篠宮家と小室家が和解する道も閉ざされることになりかねません。
“招待状を送ったものの、辞退”ということにすれば、今後も招待状を送ることはできるので、状況が好転したときに小室夫妻が皇室の行事に参列するという可能性も残しておけるわけです」
それでも、「今回の招待状は辞退することを前提に送った」と小田部名誉教授は続ける。
「おそらく、辞退することを事前に把握していたはずです。それは眞子さんと仲のいい次女の佳子さまからの情報だったのかもしれません。もし、小室夫妻が出席する可能性を意識したうえで招待状を送っていたとしたら、配慮に欠けています」
水面下でのやりとりを経て決まった小室夫妻の欠席。それを事前に公表したのにも“狙い”があったそうで、
「昨年ごろから、成年式に合わせて小室夫妻が帰国するのではと噂されていました。式が近づくにつれてその話題は注目度を増し、式そのものよりも関心が高かったように思います。
事前に夫妻の不参加を発表したのは“小室夫妻が出席するかどうか”に向いていた世間の注目を“悠仁さまの晴れ舞台そのもの”に戻したいというご両親の考えもあったのかもしれません」(前出・皇室ジャーナリスト)
愛娘に会いたい気持ち半分、今ではないという気持ち半分。招待状には紀子さまの複雑な胸中が秘められていた─。
小田部雄次静岡福祉大学名誉教授。日本近現代皇室史を専門とし、『皇室と学問昭和天皇の粘菌学から秋篠宮の鳥学まで』など著書多数