輝くファッションセンス

 そんな多忙なスケジュールの中でも、新潟県での愛子さまは光るファッションセンスを見せられた。

「新潟に到着された初日、愛子さまは爽やかな淡い水色のパンツスーツをお召しになっていました。これは、今年5月に『大阪・関西万博』を視察した際にも着用されていた1着です。

 昔の愛子さまはフリルやリボンなどフェミニンなデザインのお洋服を好まれた印象ですが、最近はパリッとしたパンツスーツもお召しになるようになりました。これは、パンツスタイルを好まれる母・雅子さまの影響もあるのではないでしょうか」(ファッションジャーナリスト、以下同)

 翌日の7日は印象をガラッと変え、愛子さまらしいフェミニンなルックでお出ましに。

「首元の大きめな襟とパールのような質感のボタンが特徴的なジャケットに、同じ生地で仕立てられたスカートを合わせたフォーマルなスタイルでお出ましになりました。この日は『防災推進国民大会』へ出席された日でしたから、“礼節を欠かさない装いで”と意識されたのでしょう。

 長袖のジャケットは首元が詰まっているデザインでしたが、薄いブルーの生地に、小物は全て白と爽やかなカラーで統一されていたため、暑さの厳しい季節にもかかわらず、むしろ軽やかな印象を受けました」

 8日は真っ白のジャケットに、同じ生地で仕立てられたミモレ丈のワンピースを合わせた清楚でエレガントなスタイルで新潟県内の各所を回られた。

「この日は前日とは異なり、首元が開いたデザインのジャケットをお召しになっていました。そのためか、初日と2日目はまとめ髪だったのに対し、この日はハーフアップで髪を降ろしたヘアスタイルで。コーディネートに合わせて髪型を変えることで、カジュアルになりすぎず、かと言って重たくなりすぎないよう、巧みに調節なさっているのではないでしょうか。

 初日はクール、2日目はフェミニン、3日目はエレガントと、日ごとにテーマが変わっていたのが印象的でした。きっと前々から“この日はこんな人に会うからこの服にしよう"と試行錯誤を重ねられたのでしょう」

 9月12日からは両陛下とご一緒に長崎県を、11月にはお1人でラオスを訪問される愛子さま。行く先々で“礼節を尽くす”様々なテーマのコーディネートが見られるだろう。