自民党内からは“経験不足”指摘も
若さと抜群の知名度を背景に“世代交代”の象徴として注目を集める小泉氏だが、自民党内は、決して歓迎ムード一色というわけではないようだ。
「小泉氏の支持は、特に若年層や無党派層に広がっている一方で、党内の一部からは“経験不足”“政権を担うには時期尚早”といった慎重な声も出ています。具体的な政策ビジョンが見えにくい点が、課題となっているのでしょう。世論の受けは確かにいいですが、実務能力をどう示していくのかが、今後の鍵になると思います」(政治ジャーナリスト)
これまでの政治活動の中で、大きな政策実績や国際的な交渉の経験が乏しいことは否定できない。SNS上では、小泉氏に対して冷ややかな反応も目立つ。
《結局、父親のイメージに頼っているだけ》
《首相になったら日本が地獄に落ちる》
《外交や経済を本当に任せられるのか疑問》
といった声が続々と寄せられ、出馬への懸念が広がっている。
「批判的な声の一方で、小泉氏の登場が、閉塞感漂う今の永田町に風穴を開けてくれるのでは? といったポジティブな見方もあります。若い世代を中心に“既存政治からの転換”を求める声は根強く、党内さえうまくまとめられれば“小泉総理”の誕生も夢ではないでしょう」(前出・政治ジャーナリスト)
総裁選を前に、小泉氏に求められているのは“人気”を“信頼”に変えることだろう。