橋本氏の投稿に賛同の声は少なく

 それから時は流れ、今回の問題が勃発する。

 9月18日に橋本氏はXで、《まだ「産後うつ」などいう日本以外には存在しない架空の病名を捏造して公的保険に巣食う輩がいるのか》と投稿。《米精神医学会(DSM5)も世界保健機関(ICD)も産後うつなる独立した病名は無い。双極性障害のいち病態、又は「産褥期うつ状態」(8週以内、一時的)だ》と記し、《社会保険料負担する勤労者を苦しめる寄生虫》と強い言葉で締めくくった。

「産後うつ」に関して独自の考えを発信している作家の橋本琴絵氏(本人のXより)
「産後うつ」に関して独自の考えを発信している作家の橋本琴絵氏(本人のXより)
【写真】産後うつは「架空の病名」衆院選にも出馬の女性作家が衝撃投稿

 橋本氏の投稿は今回も波紋を呼んだ。賛同の声は少なく、

《産後うつは甘えじゃないよ、このポストを見て追い詰められた人が命を絶ったらどう責任取る気?》

《「産後うつ」って言葉が日本以外にはなくても、その症状は実際に世界中の妊産婦に出てるんだよ》

《売名目当ての発言でもヤバすぎる》

 といった辛辣な声が続出している。

「病名はともかく、メンタルヘルスの悪化によって苦しんでいる妊産婦が世界中にいることは事実です。いくつもの国がその事実を問題視したからこそ、イギリスのエジンバラ大学で『エジンバラ産後うつ病尺度』という質問票が作られ、世界中で広く使用されるようになりました。米国では2023年に、産後うつに対する経口薬がFDAに初認可されています。決して、“甘え”のひと言で片付けられる問題ではありません」(前出・全国紙記者)

 SNSでたびたび炎上している橋本氏。そこには、過激な発言をすれば注目を集められるという“甘え”があるのではないだろうか。