「なんで警察が来てるんだ!」
別の近隣住民は言う。
「あの家からはときおり、杉本さんらしき男性が“ギャーッ、ウーッ、ワーッ”などと叫ぶ声が聞こえていたんです。酒に酔っているような感じで、夜中の絶叫に安眠を妨げられた住民もいます。そして救急車騒動のあと、彼女は突然姿を消したんです」(同住民)
ひとり暮らしに戻った容疑者は、毎日、自分で洗濯物を干すようになった。そして事件の直前、自宅玄関前に解体したゲームチェアや鍋などの調理器具をまとめて放置した。それは家を出ていったA子さんの所有物なのか、決別の意志とも嫌がらせともとれる。
逮捕当日、台風15号の接近で激しい雨が降る中、杉本容疑者は警察に激しく抵抗した。
「大声で“なんで警察が来てるんだ! 女が呼んだのか!”と不快感をあらわにし、手錠をかけられても観念せず、連行されることに抵抗したそうです」(前出の記者)
逮捕劇を見た前出の女性住民が振り返る。
「杉本さんは“〇〇さーん、〇〇さーん!”と姿の見えない彼女の苗字を7、8回連呼していました」
警察によって、杉本容疑者とA子さんはすぐ引き離されたとみられる。あるいは、A子さんに自分を助ける証言を期待したのかもしれない。
デート代を回収する目的だけならば、なぜA子さんを自宅に連れて行く必要があったのか。愛猫を“人質”に取った卑劣な犯行の全容解明が待たれるところだ。