たるみ引き上げ・肌ツヤアップ・滑舌なめらか 3つのベロ体操

1.口まわりのたるみに効く!ベロ回し

 口を閉じ、円を描くようにベロを回す。右回し、次に左回しで1セット、これを30セット。ベロを鍛えるだけでなく、口を閉じる筋肉(口輪筋)も鍛えられ、頬筋も内側から刺激され、血流アップ。ほうれい線やマリオネットラインの予防にも。

2.顎のたるみ解消に!ベロ出し

 ベロをまっすぐ前に出して引っ込める動作を20回繰り返す。ベロ全体が鍛えられるうえ、舌骨とつながる首や顎まわりの筋肉も働く。そのため、下顔面がシュッとし、顔まわりの血流がよくなり、目元がはっきりする効果が期待できる。

 最初は難しくて全然できなかった化け子さんも毎朝続け「下顔面がスッキリしたうえ、滑舌までよくなり大満足」。

3.ベロの衰え予防&改善に!ベロ吸い上げ

 ベロを上顎にぺったりつくよう吸い上げ、30秒キープ。ベロの両脇を歯の噛む面に触れさせないのがポイント。舌裏のタテのひだ(舌小帯)がまっすぐ見えればOK。

「吸い上げ」を続けるとベロが常に正しい位置に置かれて下顎が安定、顎下のたるみが解消され、口角も自然に上がる。鼻呼吸がしやすくなり血行や睡眠が改善されて肌ツヤもよくなる。

ほかにも!化け子式たるみクマ・ほうれい線対策

 たるみ解消にはヘッドマッサージもおすすめ。顔とつながる頭皮の血行を促せば顔にもハリがアップ。メイクでほうれい線を目立たないようにするには、小鼻の脇あたりのツヤを消そう。

 目の下のたるみクマは、影になる溝の部分にだけオレンジ系かイエローの目元専用コンシーラーを点でのせ、たるみクマの影に沿ってブラシでぼかす。「たくさん塗るとしわが目立つため、決して塗り込まないこと!」

※ベロの先端を置く正しい位置

ベロの先が上の前歯の付け根から少し離れたスポットにつく
歯の噛む面には触れず、ベロ全体を上顎にすっぽりおさめる

小川真梨子さん 予防歯科に力を入れる大月デンタルケア(埼玉県富士見市)でベロに特化したトレーニングを患者さんに指導するスタッフのひとり。ベロ筋トレは美容にも応用できるとひらめいた化け子さんの依頼を受け、ベロ体操を発信中
化け子さん 芸能界でのヘアメイク歴36年の経験を生かし「ヘアメイク職人化け子」としてYouTubeを2020年に開設、以来40代50代以上の女性の悩みをヘアメイクで解決している。今やフォロワー数は42万人。近著に『化け子のオキテ。』(主婦と生活社)

※体操の写真は『化け子のオキテ。』から抜粋


取材・文/冨田ひろみ