実際に鑑賞した沖縄出身のライターは「豪華キャストで映像化してくれたことには感謝しかない」と語りつつ、不満点を上げる。
秋スタートの日曜劇場を危惧する声も
「1人でも多くの人に戦後の沖縄を知ってもらうためにも、2時間ほどにまとめて劇場に足を運ぶハードルを下げて欲しかったですね。また多くの人が指摘しているように、県外の人にも方言で話しているセリフを理解してもらえるように、字幕があった方が良かったのでは」
撮影期間は106日。ロケ地は全国43箇所にもおよぶというが、その撮影場所やエキストラを使ったシーンにも疑問が残ったという。
「コザの街を再現したオープンセットはかなり作り込まれていたし、県外で撮影したシーンでも素晴らしいところは多々ありました。一方で、重要なシーンである米軍機が墜落する宮森小学校の外観は当時の沖縄でもないような木造建築だったり(ロケ地は茨城県の廃校)、クライマックスで描かれたコザ暴動のシーンはエキストラの演技が酷すぎるなど、ちょいちょい冷める部分がありましたね」
『宝島』の苦戦で、主演を務める妻夫木の次回作を危惧する声も。
「10月スタートのTBS系ドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』で、2年半ぶりに日曜劇場で主演を務めます。しかし前作『Get Ready!』は最終回6.4%と視聴率的には厳しい結果になりました。映画に続いてドラマもコケるようだと、“数字が取れない俳優”のレッテルを貼られてしまい、妻夫木さんを主演で起用したいという業界関係者は減ってしまうかもしれません」(テレビ誌編集者)
NHK朝ドラ『あんぱん』に出演するなど多忙なスケジュールを縫い、26箇所の全国キャラバンで主演映画をアピールしてきた妻夫木。後半戦で巻き返しなるかーー。