ゲーム感覚で楽しむのが秘訣
貯まらない人は、お金が逃げていく習慣に無自覚なことが多く、せっかく節約をしていても、プラマイゼロになっていることも少なくない。
「固定費だから仕方ないと、本当に必要なものかきちんと判断せずに放置していたり、長年『まあいっか』で済ませてきた習慣で無駄な支出をしていることが多いです。
例えば、使っていないスポーツクラブやサブスクの会費、なんとなく続けている新聞購読など、惰性の支出に心当たりがある人もいるはず。さらに、キャッシュレス決済の普及で『お金を使っている実感』が薄れ、明細を確認して初めて使いすぎに気づく人も多い。
ATMの時間外手数料やクレジットカードの年会費なども積み重なれば大きな額になります。また、基本的なことにはなりますが、夫婦で支出の把握をすることがとても大事です。給与明細をしっかり確認し、月の固定費や変動費を共有することは、細かい節約術に取りかかる前の大切なステップですね」
一方で、節約は我慢の連続では続かない。飯田さんは「ゲーム感覚で楽しむのが長続きの秘訣(ひけつ)」とも助言する。
「先月よりも多く手元にお金を残せたら、上限を決めたうえで“お金のチートデー”をつくってちょっと良い外食をするなど、ごほうびを設定するとストレスにならず、ゲーム感覚で楽しめます」
お金が逃げる行動もチェックして、コツコツお金を貯めていこう!