2025年は故障や不調もあって3勝、勝ちに恵まれないシーズンが続いたが、2021年には最優秀防御率と最多奪三振のタイトルを獲得した実績ある右腕。派手さはないものの安定した投球で、9年間での防御率は3点台前半、通算51勝を積み重ねている。
「打線の援護が少ない中日だけに、他球団ならもう少し勝ち星を重ねていたようにも思える柳。そして今季年俸は1億1000万円と、他球団と比較して額面が抑えられがちだけに、毎年の契約更改で保留するシーンも幾度となく見られました。
FA権を行使すれば、中日でも少なく見積もって2億〜2億5000万円、資金力がある球団なら3億円の4年契約も見込める投手でしたが」(前出・野球ライター、以下同)
プロ野球選手として最も高く売り出せるタイミングで、自ら招いた不倫騒動で商品イメージを損ねてしまったわけだ。
不倫騒動を受けても獲得に動く球団
FA宣言した暁には、横浜高校出身だけに横浜DeNAベイスターズをはじめ、多くの球団が移籍先候補になると目されたが、今回の件を受けて、それでも動く球団はあるのだろうか。
「3位からの巻き返しを図る、オフに大型補強に動くであろう巨人は“GOサイン”が出そう。菅野智之(36)がメジャーリーグに移籍し、その穴を埋めるはずだったエース・戸郷翔征(25)がまさかの不調に陥りました。二桁勝利は山﨑伊織(27)だけと先発陣が心許ないだけに、中日の戦力を削ぐ意味でも獲得は道理にかなっています。
それに阿部慎之助監督(46)をはじめ、杉内俊哉投手コーチ(44)、退団した二岡智宏元コーチ(49)、はたまた坂本勇人選手(36)など過去に女性スキャンダルを報じられてもプレーした“先輩”らもいます。不倫にも寛容、とは言いませんが、結果さえ残せば大型契約で迎えてくれる球団ではありますね」
プロ野球選手として、家庭人として信用を取り戻すには、しっかり仕事で応えていくしかないようだ。