傘袋で長ネギ

白くてやわらかい可食部分を増やすには「増し土」がカギ

 寒さ暑さには強いのが特徴。売り物のように白い部分を増やすには、成長に合わせて根元を土で覆う「増し土」が必須。
種まき時期 2~6月、9~10月 発芽適温 15~25℃、生育適温 15~20℃、栽培環境 半日陰

傘袋を使って栽培する長ネギ 撮影/林ひろし 栽培写真協力/ぽたろう
傘袋を使って栽培する長ネギ 撮影/林ひろし 栽培写真協力/ぽたろう
【写真】家庭菜園をする人は必見! 容器栽培の簡単すぎるコツを紹介

基本手順
 苗の本数×2の傘袋を用意し、半数の底を切って筒状にし、カットしていない袋に重ねる。培養土を25cmほど入れて底に8か所ほど排水穴をあける。余った袋の上部を下方に寄せておく。

 育苗もしくは購入したねぎ苗を袋に移し、袋を立てかける。ねぎが成長してきたら、下に寄せておいた筒状の袋を引き上げて伸ばし、その分、上から培養土を足す。

豆乳パックでラディッシュ

省スペース&半日陰でOK キッチン栽培向きの野菜

 二十日大根という別名のとおり生育が早いのが特徴。根の張る方向を調整しないと実(球)が膨らまないので注意。

種まき時期 通年、発芽適温 15~25℃、生育適温 15~20℃、栽培環境 半日陰、または室内の窓際

豆乳パックを使って栽培するラディッシュ 撮影/林ひろし 栽培写真協力/ぽたろう
豆乳パックを使って栽培するラディッシュ 撮影/林ひろし 栽培写真協力/ぽたろう

基本手順

 豆乳パック(1l)容器の注ぎ口が下に向くよう立てる。周囲を少し残して上部分(パック側面)を切り取り、八分目まで培養土を入れる。深さ1cmほどのまき溝を作り、1cm間隔で種をまき、1~2cmほど土をかけ、水を与える。

 4日ほどで発芽するので、双葉の向きが隣同士で重ならないように間引きを。根元の赤い部分が地表に出ないように土を根元に寄せる。

ペットボトルで水菜

一年中収穫できる優秀選手水不足には気をつけて

日当たりも気にしなくてよく、どの季節でもよく育つ、初心者にもうれしい野菜。種まき時期をずらせば繰り返し収穫できる

種まき時期 通年、発芽適温 20~25℃、生育適温 15~20℃、栽培環境 半日陰

ペットボトルを使って栽培する水菜 撮影/林ひろし 栽培写真協力/ぽたろう
ペットボトルを使って栽培する水菜 撮影/林ひろし 栽培写真協力/ぽたろう

基本手順
 500mlのペットボトルの上1/3あたりを水平にカットし、排水穴を5か所あける。容器の八分目まで培養土を入れ、種を5粒まき、1cmほど土をかぶせる。本葉が出始めたら元気な1本だけ残して間引きし、虫が来る場合は排水口用ネットなどをかぶせ防虫対策を。

 複数のペットボトルをホチキスで固定し、種まきのタイミングをずらすと繰り返し収穫が可能。1か月ほどで青果店で売っているサイズに成長する

取材・文/遊佐信子

ぽたろう著『傘袋でジッパー袋で!最高においしい野菜が1年中、楽しく作れる本』(KADOKAWA)

ぽたろうさん ベランダ菜園家。初心者でも手軽にできる家庭菜園の方法を伝える。著書に『傘袋でジッパー袋で! 最高においしい野菜が1年中、楽しく作れる本』(KADOKAWA)。