日本国内におけるWBC2026の独占放映権を、アメリカ大手動画配信会社『ネットフリックス』が獲得したことが発表されたのが8月。NPB(日本プロ野球機構)はおろか、大会スポンサーにも事前通達されずに契約が交わされた“ビジネス”に、予選に位置付けされる「東京プール」大会のメインスポンサーを務めるディップ社も、
《WBCの放送・配信権について、懸念を表明します。今回の放送形態では多くの人々のWBCを気軽に楽しむ機会が奪われてしまうのではないかと危惧しています。》
公式Xで異例の見解を示す事態に。併せて《広くあまねく視聴出来る環境を準備するべき》と、Netflix契約者のみならず、多くの人がWBCを楽しめるよう促す“要望”を述べた。
NPB、民放連も交渉すらできない状態
それでも広告代理店・営業担当者は「現状に変化はないと聞きます」と肩を落とす。
「前大会のアメリカとの決勝戦の視聴率は46%と、単純に5000万人以上がテレビに釘付けになっていたことになります。日本では野球人気が高いのは周知の事実でビジネスチャンスとばかり、ネットフリックス社は100億円とも150億円ともされた放映権料を回収できると踏んでいるのでしょう。
そして現状ですが、アメリカのビジネス形態として今さら地上波に譲渡する、または共同権利を持つことも考えづらく、NPB、そして民放連も交渉のテーブルにすらつけない状態だそう。スポンサーも契約を“破棄”できる条項を盛り込んでいないのならば、大谷選手らが辞退すれば誰も得をしない、過去一番で盛り上がらないWBCになる可能性も出てきました」
WBC2026の開幕まで4か月、前回同様に大谷を中心とした侍ジャパン快進撃で日本中が熱狂する国民的イベントになりうるか。











