「オリジナルの現代劇は当たらない」朝ドラのジンクス

 また、『巡るスワン』は森田をヒロインに据えるために企画されたドラマだろうという。どんな内容のドラマとなるのか。NHKの公式ホームページによると、

《主人公は刑事に憧れ警察官になった女性警察官 しかし、配属されたのは“生活安全課” 「事件が起こらないこと」が使命とされる部署で防犯のため自作の演劇を披露したり、市民からの相談に乗ったり 「あれ、思っていたのとなんか違う」と、地味な仕事に不満を感じる日々 何かを成し遂げた人でもなく 夢にがむしゃらに突き進む訳でもない 仕事はちゃんとするけど 休日には友人と愚痴をこぼす どこにでもある日常を過ごす主人公が“何も起こらない日常を守る”という道を見つけるまでのヒューマンコメディー》

2027年前期放送の朝ドラ『巡るスワン』で脚本を務めるバカリズムとヒロインの森田望智
2027年前期放送の朝ドラ『巡るスワン』で脚本を務めるバカリズムとヒロインの森田望智
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 女性が主人公ではあるが、“波乱万丈の人生を送りながら成長する”姿を描く、朝ドラの“王道”からははずれているように思え、SNSでも「民放の“職業ドラマ”みたいだな」という声が上がっている。

 この内容にベテラン映画ライターは、

「最近、ヒットドラマを輩出しているNHKのチャレンジなのではないかと思います。民放のドラマというより、NHKの『夜ドラ』でしょう。主人公の何気ない日常を描き、アクシデントが起きても、それほど大きな事件にはならずに解決し、見終わった視聴者は笑顔でいられる。そんなスタイルのドラマですね。夕飯を終え、就寝までの時間をテレビを視てまったりと過ごすにはもってこいのドラマが夜ドラです。本来、朝の出勤前も穏やかな気持ちでいたほうがいいですしね」

 と、新しいスタイルの朝ドラになるのではないかというが、「ただ根っからの朝ドラファンがそれで満足するかどうか」と、一抹の不安は隠しきれない。また、“オリジナルの現代劇は当たらない”という朝ドラのジンクスについて、

「そこは脚本を担当するバカリズムさんにかかってくるでしょう。これまでも手掛けたドラマは成功していますから、心配ないと思います」(同)

 放送はまだまだ先だが、期待は大きく膨らむ――。