感染症ウイルスの種類と特徴は?

インフルエンザはA型、B型が入れ替わり、広く長く流行

 インフルエンザにはA型、B型、C型があり、現在は、A型の「H1N1亜型」と「H3N2亜型(香港型)」、B型の「山形」と「ビクトリア」の系統が主流となっている。C型は一度感染すると免疫がつくため、大きな流行は起きないとされる。

 H1N1亜型は全年齢で感染が見られ、急な高熱や関節痛など典型的な症状が現れる。 

 H3N2亜型は高齢者で重症化しやすく、咳や痰などの呼吸器症状が強く出やすい。

 B型は冬の終わりから春にかけて広がりやすい。発熱は比較的穏やかで、子どもの感染が多く予想される。

 A型は変異しやすく、同じシーズンでも複数の型が入れ替わることもあり、注意が必要だ。

新型コロナ・ニンバスの特徴は激しい喉の痛み

 コロナが大流行していた2020〜2023年に比べると感染者数は減っているが、終息はしていない。現在流行っている「NB.1.8.1株(ニンバス)」は、今年1月に発見され、世界的な広がりを見せている。日本では5月ごろから感染者が見られるようになり、現在の主流となっている。

 激しい喉の痛みが特徴だが、発熱や咳など、一般的な風邪に似た症状となっている。以前のコロナに見られた味覚障害などの後遺症は少ないといわれている。