インフルエンザ、新型コロナの外出禁止期間は?

感染を広げないために自宅待機を推奨

 子どもがインフルエンザを発症した場合、「発症から+5日」+「発熱後2日」の両方が満たされるまで登校などはできない。

 職場の場合、出勤制限はないが、厚生労働省のガイドラインでは「発症後5日を経過し、かつ回復してから24時間以上経過していれば感染リスクは低い」とされる。

 新型コロナは5類感染症に分類されたため、現在、外出制限は廃止。だが、「発症後+5日間は外出を控え、かつ回復後丸1日は様子を見る」ことが推奨されている。

発症からの経過時間によって治療効果は変わる

インフルエンザも新型コロナも、早期受診が鉄則!

 インフルエンザは、初期症状が現れてから12〜48時間以内に医療機関を受診したい。

 発症直後はウイルス量が少なく、陰性になりやすいが、発症から12時間以上だと検査の正確度が高まる。

 抗インフルエンザ薬(タミフル、ゾフルーザなど)の服用は、発症から48時間以内がもっとも効果的とされる。

 新型コロナでも、重症化しやすい高齢者や基礎疾患のある人、乳幼児などは早めに受診したい。治療薬には「抗ウイルス薬」「中和抗体薬」「免疫抑制薬」があり、重症度によって使い分けられる。薬を飲むタイミングは、症状が現れてから3〜5日以内など幅がある。

 現在は公費負担が終了し、治療薬は約5000〜1万5000円となっている(自己負担割合による)。