やっぱり、ワクチンは打つべき? コロナはどうする?

重症化を防ぐためにも、ワクチン接種は重要

 インフルエンザのワクチンは、今シーズン流行が予想されているウイルス株との相性もよく、重症化や感染拡大を防ぐためにもワクチンの接種は望まれる。

 新型コロナのワクチンは、オミクロン株の2つに対応した5製品を使用。現在、国内で流行するニンバスにも効果があるとされている。65歳以上の高齢者と60歳以上で基礎疾患のある人は、接種が推奨されており、国の助成がある。それ以外の人は原則全額自己負担(約1万5000円)となる。

インフルエンザには予防内服薬があると聞いたけど、どんなもの?

「絶対に感染を避けたい」ときの予防薬

 インフルエンザにかかった子どもなどを看病するとき、受験生や介護従事者、年末年始の帰省のタイミングなどでインフルエンザの発症を絶対避けたいというときに、事前に服用する「予防内服薬(抗インフルエンザ薬)」。

 効果は約10日間で、その間は感染を防いでくれる。ワクチンとの併用も可。

 ただし、自由診療のため通常の薬より高額。また、長期服用により副作用が出ることもあり、注意が必要。

一度感染したら抗体ができて、もう大丈夫なのでは?

ウイルスは変化するもの何回も感染する可能性あり

 インフルエンザや新型コロナに感染すると、体内に抗体がつくられるため、しばらくは同じ感染症にかかるリスクは確かに低くなる。

 ただ、ウイルスは変異したり、インフルエンザはシーズン前半はA型、後半はB型と型が変わるため、何度も感染するリスクはある。

またワクチンを接種していても、ワクチンが対応していない型のウイルスが体内に入れば、感染してしまう。

 マスクや手洗いなどの基本となる感染対策で、常に予防したい。

古田みのり先生 群馬大学医学部を卒業後、臨床研修を経て群馬大学医学部附属病院脳神経内科に入局。神経変性疾患を中心とした診療・研究に従事。その後、プライマリケアに興味を持ち、現在はクリニックフォアで主に総合内科、皮膚科のプライマリケアを行っている。
古田みのり先生 群馬大学医学部を卒業後、臨床研修を経て群馬大学医学部附属病院脳神経内科に入局。神経変性疾患を中心とした診療・研究に従事。その後、プライマリケアに興味を持ち、現在はクリニックフォアで主に総合内科、皮膚科のプライマリケアを行っている。
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教えてくれたのは…古田みのり先生 群馬大学医学部を卒業後、臨床研修を経て群馬大学医学部附属病院脳神経内科に入局。神経変性疾患を中心とした診療・研究に従事。その後、プライマリケアに興味を持ち、現在はクリニックフォアで主に総合内科、皮膚科のプライマリケアを行っている。

取材・文/佐久間真弓