肝臓の守り方Q&A

Q.「あともう一杯」のお代わりが止まらなくなるのは、なぜ?

 意外かもしれませんが脳はお酒が大好き。お酒を飲むと、脳内でドーパミンなどの快楽ホルモンが分泌され、幸福感が増します。
 その「ご褒美感」がクセになり、脳は「快楽のループ」に陥ります。同時に理性をつかさどる前頭葉の働きも鈍るため、「もう一杯」が止まらなくなるのです。

Q.「牛乳を飲めば、二日酔いにならない」説はホント?

 牛乳より、「オイルファースト」が正解。オイルファーストとは、脂質を含んだ食べ物を先に食べておくこと。
 お酒を飲む前にアヒージョや、チーズなど脂を含む食べ物をとっておくと、胃に長くとどまり、お酒の吸収がゆるやかに。血中アルコールが急に上がらず、酔いにくくなります。

Q.「迎え酒をすると二日酔いが改善する」というのはホント?

 アルコールの鎮静・鎮痛作用によって、一時的に神経が麻痺し、ラクになったように感じるだけ。アルコールが肝臓で分解される際に生じる物質・アセトアルデヒドの蓄積や、脱水状態といった二日酔いの根本原因を解決しているわけではありません。
 二日酔いになったら、必要なのは水分・糖分・休息の「肝臓回復の三原則」です。

Q.飲んでも太らない、太りにくいお酒ってあるの?

 残念ながら太らないお酒はありません。ただし、「量・スピード・時間」をコントロールすることで、肥満は予防できます。
 特に注意したいのはビール。喉ごしがいいので、総摂取カロリーと酒量が多くなりがちです。おすすめは熱燗、焼酎のお湯割り、赤ワインなど、味わってゆっくり飲むお酒です。