まずは消費者ホットラインに電話
自分は絶対に詐欺に引っかからないぞ、と思っている人ほど引っかかるといわれるが、それはなぜか。
「オレオレ詐欺をはじめ、こうしたECサイト詐欺や投資詐欺の犯罪者は、私たちより一枚も二枚も上手。世の中の動向や流れをよく見ているし、私たちの欲望をうまくくすぐってきます。注意していても、引っかかってしまう危険は常にあるのです。
『安い』『今だけ』『限定』といった言葉に惑わされないこと。オトクな話やもうけ話は、まずすべて詐欺だと疑ってください。そんなおいしい話はありませんから」
そんな防犯のプロである桜井さんですら、サイト詐欺に引っかかりそうになったことがあったと話す。
「ある商品を買いたくて、いろいろなサイトを見ていたら、ほかよりもちょっとオトクなサイトがあったんです。そこで注文しようと思って進んでいったら、支払方法が口座振込だけ。しかも、その振込先が個人名だったんです。
通常はカード払いや代引きなど、支払方法は複数あるはずなのに特定されていたので、これは詐欺だなと気づき、事なきを得ました」
仕事柄いろんな詐欺を見聞きしていなければ、多分引っかかっていた、と桜井さんも苦笑いをする。このほか、大幅な値下げがされていたり、問い合わせ先や事業者情報が載っていなかったりというのも、偽サイトの特徴になる。
では万一、詐欺サイトに引っかかってしまったら、どうすればいいか。すぐ警察に通報したほうがよいのだろうか。
「まず『消費者生活センター』の消費者ホットライン188(いやや)に電話して相談してみましょう。そこで警察に行ったほうがいいかどうかを相談してみてください」











