常に犯罪にアンテナを張っておく
またクレジットカードで買った場合は、カード会社に連絡することもお忘れなく。
「返金される、されないはカード会社の判断によりますが、被害報告が多い場合は、返金されることがあるようです。とにかく被害にあったら、すぐにカード会社にも連絡しましょう」
そう、サイト詐欺にあうと、お金を取られるだけでなく、クレジットカード情報まで盗まれてしまうのだ。
「カード情報が盗まれると、その情報で買い物されて新たな被害にあう可能性が高まります。いまや大手のECサイトさえハッキングされる時代です。面倒かもしれませんが、いつも買い物しているサイトでも、クレジットカード情報は、そのサイトに保存せず、買い物するたびに入力していただきたいですね」
またクレジットカードの利用明細は、必ずチェックすることをすすめる。
「犯罪者は、何万円単位でなく、何千円という気づかれない単位でちょこちょこ買い物をしているケースもあります。ですから、何にいくら使ったか、カードの使用履歴をメモに残しておき、後日に明細書と照らし合わせることが大切です」
さらに大手サイトからお知らせのメールが来ても、すぐに開いてはいけないという。
「それが本物かどうかわかりませんから、私はすべて無視しています。お知らせは、サイトのマイページからチェックしましょう」
いつどこで自分が被害者になってもおかしくない時代。どうやって犯罪から自分の身を守ればよいのだろうか。
「ネット犯罪に限らず、すべての犯罪において今、世の中でどんな事件が発生しているかを知っておくことが大事です。住宅侵入犯罪や強盗事件は、特に年末年始になると増加します。日々のニュースをチェックし、常に犯罪にアンテナを張っておくことが、被害にあわない第一歩になるはずです」
日本防犯学校学長 桜井礼子さん 日本初の女性防犯アナリスト。自分自身でできる防犯対策をはじめ、子どもと高齢者、女性を守る防犯対策をわかりやすく解説。弱者を犯罪被害から守る、予知防犯を提唱する活動を展開している。メディア出演も多数で幅広く活躍。
取材・文/池田純子











