現在は千葉にも家を借りて、東京と2拠点生活を行っている。
少し息抜きをするだけでも違う
「コロナ禍を機に事務所を辞めて、のんびりできる千葉での生活を本格的にスタートさせました。今は釣りにハマっていて、新鮮な魚を釣って食べることが最高のリフレッシュになっています」
ストレスをためないことは健康の基本だ。
「癌という漢字は病垂れに口が3つに山と書きます。食べすぎたり、飲みすぎたり、悩みすぎたり、何かが『すぎる』ことは良くないよねと患者同士でも話すんです。
ストレスをなくすことは簡単ではありませんが、少し息抜きをするだけでも違うと年を重ねれば重ねるほど実感します。若いころのように頑張り続けることができないからこそ、のんびりすることを意識しています」
最後に来年の抱負を語ってもらった。
「30代で病気になって、人生が大きく変わりました。仕事に追われるモードはもう想像がつきません。私は住むところもコロコロ変えるし、興味があることも変わるタイプ。変わっていくことで、また次の面白いことに出合えます。
自分がこの先どれだけ生きられるかわからないからこそ、やりたいと思うことが少しでも叶う1年になるといいですね」
はら・ちあき 1974年、北海道帯広市生まれ。20歳のときにクラリオンガールのグランプリとなり芸能界デビュー。以降、テレビや雑誌などを中心にタレント・女優として活動。30歳のときに子宮頸がんと診断を受ける。35歳のときに子宮体がんが見つかり手術、抗がん剤治療を行う。2011年に自身のがんの経験をもとに婦人科がん患者会「よつばの会」設立。現在は各地でがん啓発の講演会などを積極的に行っている。
取材・文/紀和 静











