安青錦のまっすぐな人間性
『大阪安青錦後援会』発起人の中尾優司さんは、
「安青錦は自由時間も外で遊ばず、部屋で黙々と練習していると聞いています。場所を重ねるごとに強くなっており、安治川親方(元関脇安美錦)も『期待している』と。3回優勝したら横綱も夢ではないと思っています」
“恩師”といわれる関西大学相撲部コーチの山中新大さんも、
「彼はおとなしいほうでまじめですが、自分の意志をしっかりと持ち、周りに流されず、自分が正しいと思うことを貫くタイプです。普段は物静かですが、家族や友達とは話すのが好きで、よくコミュニケーションを取っていました。日本の文化を理解しようという努力もしていましたし、稽古の前に週2回ほど日本語教室にも通っていました」
また日本で暮らすウクライナ人たちにも喜びと誇りを持って大関を祝福。NPO法人日本ウクライナ友好協会が運営するカフェ「KRAIANY(クラヤヌィ)」で店長を務めるリセンコ・ナタリアさんは、
「ウクライナは大変な時期ですが、ウクライナ人はハートが強いんです。彼が優勝したことは、私たちの誇りです。感謝しかありません」「彼と話した印象はシャイでまじめという感じでした。でも、1か月ほど前にお店に来てくれたときに“いつも日本料理だから、故郷のウクライナ料理が食べたい”と言って、“おばあちゃんの作ったボルシチみたいでうれしい”とウクライナ料理を笑顔で食べていきました」
と安青錦関のまっすぐな人間性と素顔を明かしてくれた。
現在、冬巡業真っ只中の大相撲。本場所とは違い、力士と間近で触れ合うことができる巡業では「安青錦関に会えてうれしい!」「新大関・安青錦関を見られて大満足」「安青錦の人気がすごかった」、ちびっ子ファンからも「でかかった」などの声が上がり、その人気ぶりがうかがえる。
早くも新大関としての役割を果たし相撲人気を牽引する安青錦。来年の雅子さまお誕生日コメントには「新横綱誕生」に触れるお言葉が入るかもしれない。











