ひめゆりの関係者から不快の声

『ひめゆり学徒隊』のコスプレをしたkarasu(本人Xより)
『ひめゆり学徒隊』のコスプレをしたkarasu(本人Xより)
【写真】『ひめゆり学徒隊』のコスプレ姿を公開したV系バンドメンバー

 この投稿には《最低。ひめゆり学徒隊は実際の犠牲者がいて、沖縄にとって今も重い歴史。その上で、泥や傷のメイクで笑顔の自撮りは悲惨な歴史を茶化してるみたいで気色悪い(中略)》という返信が寄せられたが、karasuはこの投稿をなんとリポスト。『ひめゆり学徒隊』を軽んじているとしか思えないような行動を取っている。

「karasuさんは、11日にも《大日本帝国万歳》などという投稿文とともに、ライブ衣装の自撮りを公開しています。リポストしていることも踏まえて、軽んじているとしか考えられません。

 karasuさんの投稿には、《親戚がひめゆりの教師として命を落とした身としてホントに不快》という声も寄せられています。どのような思考回路で本公演を行ったのか。関わった関係者を含め、批判されている状況です」

 数々の批判意見が寄せられたことを受けてか、12月12日の公演最終日に、『グランギニョル』の公式Xが、本日の公演に関するお知らせと題した投稿文を掲載。

《沖縄公演に関しまして多数ご意見を頂きましたため、本日の公演を中止とさせていただきます》と公演中止を発表した。

「公演中止の発表分には“謝罪”に該当するコメントが一切ありません。12日現在、karasuさんはいまだコスプレ投稿を残し続けていますし、個人での謝罪もありません。反省の色が全く見えないのです。バンドマンとして尖ることに固執しているのかもしれませんが、明らかにその方向性が間違っているのでは」

 戦後80年を迎えた今年。戦死者を侮辱したバンドに下る制裁は――。