長嶋さんのやり残したこと
現役を引退後は巨人軍の監督として松井秀喜氏ら名選手を育て、野球界に貢献し続けたが、やり残したこともあるという。
「長嶋さんは子どもたちに野球を通じて夢を与えたい、という思いをずっと持ち続けていました。'04年のアテネ五輪の日本代表監督に就任していましたが、五輪を前に脳梗塞で倒れてしまいました。
懸命なリハビリをしましたが、アテネ行きは断念。“日本野球の未来がかかっている。命がけの戦い”と意気込んでいたので、子どもたちに野球の楽しさや夢を自ら届けられなかったのは、かなり悔しかったのではと思います」
しかし、野球のさらなる発展や子どもたちへの思いは、しっかり受け継がれている。
「愛弟子の松井さんは、'15年にNPO法人を設立して日米での野球教室を開催したり、能登半島地震などへの災害支援、アフリカへ野球用具の寄贈といった活動をしています。
3月に長嶋さんが医師の反対を押し切って、東京ドームまで会いに行った大谷翔平選手も、全国の小学校へのグローブの寄贈やファミリー財団を設立するなど、子どもたちの夢を紡ぐ活動をしています」(前出・スポーツ紙記者)
11月21日に行われた「お別れの会」で松井氏は、
「自分の心の中の長嶋茂雄と話し合いながら、私なりの道を進んでまいります」
と、言葉を述べた。受け継がれるミスターの愛は、永久に不滅です!











