近隣住民が語る母子の姿

 事件発生時の様子を近隣住民に聞くと、

「マンション前の道路にパトカーや救急車、消防車などがずらりと何台も並んどって、何があったんだというように騒然としとった。そのうち、救急隊が遺体らしきものを次々と運びだしてきて……。母親の知人らしき女性が、外で呆然として座り込んどった姿が忘れられない」

 母親はシングルマザーだったが、この部屋に引っ越してきたのは6、7年前だったという。

「長女が生まれる前後やったと思う。そのころはご主人もたまに見かけたけど、最近はさっぱり。4年くらい前に、長女と一緒にベランダで花火をしているのを見たのが最後かもしれんね」(同・近隣住民)

33歳の母親と6歳の長女、4歳の長男の変死体が発見された福岡市城南区のマンション
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 別の近隣住民は、昨夏のとある出来事を鮮明に覚えていた。

「地元の小学校では、1年生の夏休み前に学校で鉢に植えた朝顔を自宅に持ち帰るのが慣例になっとってね。娘さんが朝顔をベランダに置いとったから、“あぁ、あの子がもうこんなに大きくなったんだな”って思った。じきに7歳だったやろうにね」

 同じマンションに住む女性は、母親が子ども2人を送迎する姿をよく見かけたそう。

「お母さんは中肉中背で、どこといって特徴はないけれど、茶色の髪を後ろで結んでいた。以前は朝8時ごろ、お子さんたちを保育園まで徒歩で送り、夕方に迎えにいって帰宅するときにきちんと挨拶してくれました。それ以上の会話はしたことないですね。出かけるときは子どもが勝手にあちこち行くので、“こっちよ、こっち!”って呼んで、ごくごく普通のいいお母さんでしたよ」