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ー 1案内につき440円に値上げ
※写真はイメージです

 1890年から始まった電話番号案内サービス「104」が、紙の電話帳「タウンページ」と共に2026年3月31日に終了する。相手先の名前や住所をオペレーターに伝えると、該当する電話番号を教えてくれるサービス。電話帳が近くにないとき、電話一本で番号を教えてくれるサービスに助けられた人は少なくないだろう。

 終了する理由について、NTTの広報は、

「電話番号の検索手段がインターネットがメインになってきたことや、固定電話の減少ということもありまして終了することを決めました。実際、サービスの利用数も減っています」

1案内につき440円に値上げ

 1989年のピーク時には年間でNTT東日本と西日本の合算で約13億回利用されていたが、2024年になると約1000万回にまで利用数は減少。また2023年5月から利用料金も改定され、それまで1案内につき275円だったものが440円に値上げされた。

 オペレーターという有人サービスなので人件費がかかるのは仕方ないが、スマホで手軽に検索できることを考えると、割高感は否めない。それに加え、若い世代では「104」のサービス自体を知らないという人も、増えているのだという。

「若い人たちにとってスマホは電話をかけるというより、ネットにつながる端末という感覚。通話サービスにお金を払ってまで電話番号を調べる必要を感じていません。やはりサービスを使っているのは、スマホが苦手なシニア世代が多いと思います」(IT評論家)

 そうなるとインターネットを使えない層にとっては、「104」の廃止は痛手になりそうだ。

 ちなみに、1955年から70年間続いた天気予報の「177」も2025年3月末にサービス終了。固定電話の減少に一因があるのなら、ほかの3桁番号サービスでも利用数が先細り、これから廃止されてしまうものもあるのでは?

「電報(115)や電話の故障(113)などについてのダイヤルサービスですが、電話番号案内サービスと同様、利用数などを鑑みてサービス提供についての周知をさせていただくものです。こちらに関しては現時点では引き続き提供していきます」

 とのこと。ほかの「188」や「189」といった3桁番号だが、こちらはNTTが提供しているサービスとは違い、消費生活相談窓口の「188」については消費者庁、児童相談所虐待対応ダイヤルの「189」はこども家庭庁が提供しているもの。生活の中で困った人を国が救済の手助けをするというものなので、こちらの“これから”については行政次第のようだ。

 ネットにつながるスマホの普及によって、その有り様が変わってきた電話。世代によっては自宅に固定電話がないということも当たり前になってきた昨今、サービスも変わらざるを得ないということか。


取材・文/蒔田稔