秋篠宮さまが語る眞子さまとの一番の思い出
前述したように、秋篠宮さまは大阪・関西万博の名誉総裁も務めたばかりだが、「2027年国際園芸博覧会」も名誉総裁として尽力することになった。
国際園芸博覧会協会のホームページによると、会期は2027年3月19日から9月26日まで、横浜市の旧上瀬谷通信施設が会場となる。
米軍から返還された約242ヘクタールのうち、約100ヘクタールが博覧会区域となる。長年、土地の利用が制限されてきたことから、農地や豊かな自然環境が広がっているという。
ホームページでは、開催の意義を次のように訴えている。
《花や緑との関わりを通じ、自然と共生した持続可能で幸福感が深まる社会の創造を提案、横浜から明日に向けた友好と平和のメッセージを発信します》
博覧会の開催が待ち遠しい。
《眞子さまとの一番の思い出はなんですか?
彼は少し考えた後、「マダガスカルですかね」と、短く答えた。
2007年、彼女が15歳のとき、同国南西部ムルンベへの研究旅行に娘を同行させたときのことが強く印象に残っているという。
四輪駆動車で移動した。ドライバーの隣に植物学者の湯浅浩史が乗り込み、周囲の自然や珍しいバオバブの木などを親子に熱心に説明した。マダガスカルには世界に約十種類あるバオバブの木のうち八種があるという。
バオバブは、幹が徳利のような特異な形であることで知られている。高さ30メートル、直径10メートルにもなる。果肉は食用や調味料として利用される。
車は凹凸の激しい悪路を十二時間半もひたすら突き進んだという。秋篠宮と眞子内親王は後部座席に乗り説明を受けながら、走行中の苦しさに耐えた。「船の激しいピッチングとローリングをまともに受けたような感じでした」と懐かしそうに話した。
狭い車内で車の天井に何度も頭をぶつけながらの移動だったようだ。厳重に警備された日本では味わえない、予期せぬ発見に満ちた旅だったのだろう。彼の表情はとても生き生きとしていた》
以上は拙著『秋篠宮』(小学館)の一節である。現在は結婚してアメリカで暮らす長女、小室眞子さんとの一番の思い出を私は、秋篠宮さまに尋ねたことがある。
そのとき秋篠宮さまは、貴重な植物が数多く見られるアフリカのマダガスカルを、眞子さんと一緒に旅行したことであると即答してくれた。日本植物園協会の総裁であり、草花や樹木などに関心が高い秋篠宮さまらしい答えだと思った。
佳子さまの身の回りの品につける「お印」は、「ゆうな」だ。「ゆうな」はハイビスカスの一種「オオハマボウ」の沖縄地方の呼称である。暖かい地方の海岸近くに生える小高木で、夏に淡く美しい黄色の花を咲かせる。
佳子さまは、今年もまた、国内や海外でたくさんの仕事に励むだろう。佳子さまが多くの人の心に、夢や希望の美しい花を咲かせることを望んでやまない。
〈文/江森敬司〉
えもり・けいじ 1956年生まれ。1980年、毎日新聞社に入社。社会部宮内庁担当記者、編集委員などを経て退社後、現在はジャーナリスト。著書に2025年4月刊行の『悠仁さま』(講談社)や『秋篠宮』(小学館)など

















