野球の世界一を決める大会、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。2026年大会はこれまでと視聴環境が大きく変わり、日本国内では動画配信サービスのNetflixが全47試合を独占配信する形となり、従来のテレビ中継に慣れた人の中には戸惑う声も出ているという。
WBC、福島民報の自虐
そんな状況をユーモアに伝えた福島県の地方紙である福島民報の投稿が、SNS上で思わぬ反響を呼んでいる。
《WBC 地上波ねぇ、ラジオもねぇ、ネトフリ契約わかんね 福島県民戸惑い》
記事の内容を紹介する形で投稿されたこの見出しは、福島の状況を“自虐気味”に表現したようにも受け取れる言い回し。Xでは一部のユーザーが反応し、さまざまな意見が寄せられている。
《県民全体が戸惑っているかのように誇張掲載するのはいかがなものかと思います》
《「うまい!」って言われたいんだろうけど、それなら間に合うタイミングで事前に契約方法を掲載しては》
《福島県の人もNetflix契約している人はいるし、ラジオも聞いている。なんでわざわざ県民の民度を下げるような記事を地元紙が田舎者みたいな見出しで書いてるの?》
といった批判的な声が散見される一方で、《ユーモアあって好き》《分かる人には分かるネタ》など、見出しの“ノリ”を好意的に受け止める投稿もあり、反応は賛否入り交じる形となっている。
そこで週刊女性PRIMEは、この見出しの意図について福島民報に問い合わせた。同社の担当者はまず、投稿の位置づけについてこう説明する。
「見出しは“見出し”ですので、中身の記事に沿って読んでいただければと思います。特に深い意味を込めたものではありません」
今回の投稿は、記事の内容を紹介する際に“話題として伝わりやすい表現”を意識したものだったという。
「新聞は高齢の読者も多く、『野球の試合が見られない』といった問い合わせが多く寄せられていました。地上波で放送がないこともあり、『どうやって見ればいいのか』という声ですね。そうした声に応える形で記事を作成しました。ニュースというよりは、話題として伝わりやすいようにユーモアを込めた表現にしました」
投稿の背景には読者から寄せられた実際の問い合わせがあったという。WBCをめぐっては、テレビ中継ではなく動画配信サービスでの視聴が必要になったことで、特に高齢層の読者から戸惑いの声が寄せられていたというのだ。また、SNS上では批判的な投稿も見られるが、同社によると直接寄せられている反応はやや違うようだ。
「好評で『おもしろかった』という声も届いています。今のところ批判的な声が直接寄せられているわけではありません」
SNSでは瞬時に多様な意見が交わされるため、発信の意図とは異なる受け止め方が広がることも珍しくない。特に地方紙が発信する“地元ネタ”は、地域の人にとっては共感できる自虐やユーモアでも、広く拡散されるSNSでは別の意味に受け取られることもある。
全国的な関心を集めるWBCと、変化するスポーツ観戦のスタイル。その話題をユーモラスに伝えようとした地方紙の投稿は、結果としてSNS上でさまざまな受け止め方を生むことになったようだ。






















