それでもチェコ戦では、さすがのパフォーマンスを披露した。試合出場しない代わりに、イニング間にはライトの守備につく佐藤輝明選手(26、阪神タイガース)のキャッチボール相手を率先してこなすなど、積極的にグラウンドに姿を見せた大谷。
「キャッチボールを終えてベンチに戻る際には、各回ごとにボールをスタンドに投げ入れるファンサービスをしていました。その中でエキサイトシートの最前列で待ち構えていた少年に向かって放ったところ、横から取りに来た客と重なってしまい、彼はグラウンドにボールを落としてしまったのです。
するとガックリする姿を見た大谷選手は自らボールを拾いに行って、その少年に直接手渡してあげたのです。MLB公式Xでも、笑顔になった少年の動画を引用してポストされると、瞬く間に拡散されて神対応ぶりが称賛されています」(前出・ライター、以下同)
この子どもはたしかに、大谷選手による快音は聞けなかったかもしれないが、その人間性に直接触れたことで一生忘れられない思い出になっただろう。
村上の満塁ホームランを演出
さらに大谷、ファンだけでなくチームメイトにも“サービス”していた。8回裏に村上宗隆選手(26、シカゴ・ホワイトソックス)が打った満塁ホームランを演出していたのだ。この日のチェコ戦まで10打数2安打、ホームラン無しといまいち調子に乗り切れていなかった村上。
「9日のオーストラリア戦でのベンチ内で、首を傾げながらバットを構える村上選手の横に立った大谷選手が、構えた際の肘の角度や、グリップの握り方について何かを指摘していました。普段ならアドバイスを授けるのは珍しい光景です。不信に悩む村上選手に、居ても立ってもいられなかったのでしょう。
チェコ戦でも4打席ノーヒットで迎えた、5打席目にようやく出た念願のホームランに、大谷選手もハイタッチで迎えていました。メジャーリーガーの先輩のアドバイスで、決勝トーナメントでの活躍が期待できますね」
試合に出ても出なくても、大谷は大谷だった。

















