一方で、今大会のように優勝候補との前評判も高く、“最強メンバー”を揃えられながらも敗戦となれば、真っ先に批判の矛先が向けられるのが監督で、SNS時代においては本人だけでなく家族も誹謗中傷されるリスクがある。何よりも“勝てなかった監督”としての印象を持たれ、以後の監督業にも支障をきたす可能性もある。
特に大谷の“マンガの主人公のような活躍”で、世界一を実現させた栗山氏を引き継いだ井端監督だ。2連覇を託された責任とプレッシャーは計り知れない。
「そもそもプロアマ、日本代表でのコーチ経験はあれども、プロ野球での監督経験がなかった井端さんです。当初はNPBも、栗山さんに代わるプロ監督経験がある人材を挙げていたものの、いずれも快諾には至らずに決まらぬまま時間だけが過ぎたと聞きます。
そこで白羽の矢が立ったのが当時U-12、U-15代表で監督を務めていた井端さん。次世代の代表候補を指導してきた手腕が認められ、また若返りを測っていたこともあったのですが、やはり二つ返事とはいなかった。それでも熟考の末に“誰かがやらないと”と男気で引き受けたのです」
代表監督に適した人材とは
現役時代から、決して派手さはなくともプロも唸らせる堅実な守備と打撃が評価され、指導者としても確かな野球理論に基づいたコーチングに定評があった井端監督。しかし相手は代表トップチーム。メジャーリーガーやオールスター級のプロ選手を扱うのは、ジュニアクラスとはわけが違う。
「思うに、十分すぎる実績と経験がある彼らに必要とされるのは“モチーベーター”であって、例えば不調に終わった近藤選手にはどんな言葉をかけてフォローするか、“打てる”気持ちを持たせて打席に立たせる指導者が必要だったのかな、と。
そして侍ジャパン監督には“顔”としての人気、知名度も求められます。これらを持ち合わせる人材は球界にもそうおらず、次期監督の人選も難航することは必至ですね。思い切ってMLB監督の経験ある外国人、もしくはベネズエラ出身(現在は日本国籍を取得)の“ラミちゃん”ことアレックス・ラミレス氏(51)も候補としておもしろいのでは?」
アメリカ代表をはじめ、特にロス五輪ではメジャーリーガーの活躍が中心になるであろう国際大会。日本もここらでワールドワイドな人事にも目をむける時期に来ているのかもしれない。

















