上村吉太朗(25)は子役から片岡我當の部屋子になり、現在数々の公演で大役を任されている注目株。

『国宝』喜久雄のような部屋子出身

新作歌舞伎『刀剣乱舞』で膝丸というメインの役を演じて刀剣乱舞ファンに人気が出たり、八代目菊五郎・六代目菊之助襲名公演では『車引』の桜丸という大役に挑戦したり。自身の『素踊りの會』などにも積極的に取り組んでいます

『エヴァンゲリオン』と歌舞伎のコラボ作品で上村吉太朗は碇シンジ役を
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 部屋子出身というと、映画『国宝』でいえば吉沢亮が演じた喜久雄のケースにあたるが。

片岡愛之助さんや、若手では中村莟玉さんなど、部屋子出身から幹部へ昇進し、活躍される方もいて、主役級になったりしている。吉太朗さんは古典や新作で次々に大役に抜擢され、今すごく勢いがあります。彼は上方の役者さんなので、南座など『国宝』のモデルとなった劇場にも多く出ていたりと、映画を追体験できるかも

 市川團子(22)は、市川中車(香川照之)を父に、二代目市川猿翁を祖父に持つ澤瀉屋の若手スター。19歳のとき『市川猿之助奮闘歌舞伎公演』で市川猿之助の代役を見事に演じ、その名を広く知らしめた。

イケメンで長身でスタイル抜群。顔も小さくて、現代的な雰囲気の役者さん。実力派で、2年前にお祖父様の当たり役、スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』に出演、その姿がお祖父様そっくりと大きな話題になりました

 NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』にも森蘭丸役で登場するほかにも、5月はTHEATER MILANO-Za「歌舞伎町大歌舞伎」にて『獨道中五十三驛』で13役を務め、7~8月は新橋演舞場でスーパー歌舞伎『もののけ姫』にアシタカ役で主演が控えている。

『獨道中五十三驛』はお祖父様が得意としていた役で、13役を早変わりで演じます。スーパー歌舞伎はお祖父様が作り上げたものなので、澤瀉屋の芸を着実に受け継いでいる感があります

 尾上松緑を父に持ち、立役と女形の両方で活躍しているのが尾上左近(20)。

お父様は立役ですが、左近さんは女形と立役の両方をやっていきたいと言っています。実際、女形はすごく可愛いし、立役はカッコいい。1月は新春浅草歌舞伎で『男女道成寺』の“白拍子桜子 実は 狂言師左近”役を務めて、踊りの実力も発揮。近年多くの大役に挑戦しています

 3月は歌舞伎座に出演、5月は同じく歌舞伎座で三代目尾上辰之助襲名を控えている。

お祖父様が初代で尾上辰之助を名乗り、お父様が二代目辰之助。この5月の襲名は大きなイベントです。襲名披露狂言の『寿曽我対面』や『菊畑』では“芝居の途中ではありますが……”と言って、劇を中断して突然口上が始まるのも歌舞伎ならでは。左近さんが辰之助になる最初の舞台を見ることができる。貴重な機会です。ぜひ見ていただきたい